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外国語ナレーション・ナレーター

英語・中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・イタリア語・タイ語・アラビア語・ロシア語etcのナレーター/ナレーションの外国語収録について、日々の実際にあったエピソードをお伝えします。

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仮ナレーションのすすめ

ある英語音声収録の現場。ブース内では、男性ナレーターのAさんが、某メーカーの企業VPを臨場感たっぷりに読んでいます。
 その音声を聞きながら映像を注視していたディレクターから、
「Aさん、今の箇所、もう少しマキ(速く)で読んでくれる?」と指示。
 Aさんはスピードを上げて読みなおしますが、どうしてもこぼれてしまいます。
「Aさん、今の箇所、文を短くできないかなあ?」
 Aさんは「OK,デキルヨ」と答え、すぐに英文を書きなおして、収録に立ち会っているメーカーのクライアントに見せます。すると、そのクライアントは
「え?この表現は削っちゃダメなんだよ。うちのアメリカ人社員に連絡とって書き直しさせるから、収録進めといて。」と眉間にしわを寄せながら携帯電話を取り出して会社に電話をかけ、アメリカ人社員スタッフに原稿の書き直しを指示します。
 この収録中、文を短くせざるを得なかった箇所は12か所。2時間の予定だった収録時間は3時間となりました。しかも、大急ぎで書きなおした英文がVP用の表現として適切か否かは誰も検証していません。
 こうした事態を避けるためには、映像に対して音声が長すぎる場合には文章を削るという「尺調整」作業をしておくべきでした。収録前であれば、尺調整の際に書き換えた英文の妥当性を英語のネイティブ・スピーカーに検証してもらうこともできたはずです。
 「仮ナレーションによる尺調整」は、手間とコストが嵩むように思えますが、音声収録のスムーズに進めるためにはやっておくべき作業です。
 参考までに、ある内容を日本語で朗読した際の音声の長さを1.0とした場合、他言語における長さはだいたい以下のようになります。

中  国  語:0.8~0.9
韓 国 語:1.0
英    語:1.2~1.3
ポルトガル語:1.4~1.5
フランス語:1.4~1.5
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